【相棒紹介】GIBSON ES-335 1973-74年ごろ製造
※注意※ この記事は多少マニアックです。
ギターに興味が無い方はお勧めしません。
私の相棒を紹介します。
メインで・・・といっても、ステージで全く使用されていない可愛そうな相棒です。
Gibson ES-335
1973-74年ごろの製造です。
このフォルム。
角度的な問題で、ボディが小さく見えますが、かなり大きめですね。
この頃の335のチェリーレッドは、60年代頃のもっと明るいレッドより多少暗めです。
70年代後半になると、レッドというより茶色に近い感じの色になりますが、そこまでではありません。
ステージで明るい光の中では、いい感じのチェリーです。
この335の特徴として一番大きいのは、なんと言ってもその構造。
センターブロックですが、フロントピックアップの下あたりからリアピックアップの下までがありません。この構造が音に与える影響は大きいと思います。
他の335も弾いた事があるのですが、他のはもう少し高音域が強調されていたように思います。このギターはもう少し、ふくよかというか、低音側によっている気がします。まぁ、完全に同じ環境で比べたわけではないので、微妙ですが。
このせいかわかりませんが、コンプをかけるとすぐハウります・・・
この年代の仕様には、結構マニア心をくすぐる要素が多いです。
2コブ2ラインクルーソンペグ
今は復刻版でも2コブはあまりありませんね。
と思ったら、この前楽器屋で2コブのノブをつけた新品の335を見つけました。
なんか、限定だと時々出るみたいです。
クラウンインレイは少し下に移動した後だと思うのですが、どうも、この位置の違いがいまいちわかりません。言われてみれば、そうかもね位です。GIBSONのギターって、個体差でヘッドストックの大きさやロゴの位置が結構違うんですよね。
あと、ヘッドの角度が14度の年代で、ナット裏にボリュート(膨らみ)が付いています。やはり、このボリュートがセクシーです。
このギターは、ナットがどうも牛骨ナットに交換されています。まぁ、不具合はありません。ちなみに、フレットも打ち直したようで、フレット脇のバインディングがありません。
ブロックポジションマーク
GIBSONが現行の仕様を59年仕様のドットポジションに変更した事で、ドットポジションの335というのはいまや普通となりました。例え本物だとしても、ありがたくない(笑)
僕はこのブロックポジションが好きです。60年代から70年の後半にかけてはブロックポジションだったと思います(詳しいことは他のサイトにいくらでも書いてあります)。もう少し大きなブロックのポジションマークもあるのですが、この小さなブロックマークが好きですね。
刻印ナンバードPAF、ハットノブ、TUNE-O-MATIC(ABR-1)
刻印ナンバードPAFって、今や幻って言われてるみたいですね。
いわゆる、Tバッカーといわれるもので、ボビンケースにTの字が書いてあるんですよ。すごく評価が高いですが、確かに、ハーフトーンが最高に気持ちいい。上質でとても僕が弾いていると思えないくらいの音が出ます(笑)
ブリッジとテールピースは純正ではありませんね。
70年代の純正はブランコテールピースが普通です。
このギターも、リアのストラップピンの辺りに3つほどネジを埋めた跡があります。
ストップバーテールピースは、アルミ製が乗っています。
そろそろサドルを変えなきゃいけないのですが、ナイロン製にしようと思っています。
ハットノブって、60年代の小さいものもハットノブって言うし、70年代のこの大きなタイプもハットノブって言うじゃないですか。
僕の個人的な好みでいうと、このタイプよりも60年代の小さいものの方が好きなんですがね・・・。
ちなみに、ピックアップセレクターの頭は、白いものからオレンジに変えています。
配線系は全然みていませんが、オレンジドロップでもなく、バンブルビーでもない、白い大きなコンデンサ。窓から見ると、「GOOD ALL」とかって書いてあります。
ビンテージコンデンサでGOOD ALLってありますが、この白いタイプは調べても出てきません。
カラマズー工場製
これですよね。
今は、ギブソンの工場というと、ナッシュビル工場とメンフィス工場がありますね。
当初は、レギュラーラインはメンフィスで、カスタムショップ製とシグネチュアモデルや限定品などはナッシュビルでという役割だったみたいです。
ただ最近はGIBSONでも、カスタムショップがメンフィスに移動したり、レギュラーラインが変更されたりいろいろありますから、一概にどの工場だからいいとかは言えないでしょうね。
そんな工場論争を横目に見ながら、俺のはカラマズー工場だもんね・・・とほくそ笑むわけです。
ちかごろめっきり弾く機会が少なくなったES-335。
宝の持ち腐れとは、まさにこのことかもしれません。