おっさんトモの、音楽生活

日々の生活をちょっとだけ豊かにする音楽。おっさんになった僕(トモ)の30歳から始める音楽生活を紹介します。

クルーソン 3 par side ダブルライン 2コブ aged

どうも。
ここのところまた少しずつギターをいじっているおっさんトモです。

今日は、予告していたペグのお話。

ペグは、ギターの糸巻きです。マシンヘッドなどと言ったりもします。

私の愛機のES-335は、70年代前半に作られたものですが、少し特徴的なペグが付いています。

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通称2コブ。ツマミの付け根のコブが二段になっています。60年代の後半から70年代のある時期まではこの2コブのクルーソンが使われていたようです。

僕がクルーソンにこだわるのは幾つか理由があります。構造がシンプル、軽い、そしてなによりカッコいい。
ゴトーとかシャーラーの金属製のペグは安いし精度もいいし、道具としてはいいと思います。
ただ、僕はギターのペグはツマミがプラスチックの方がかっこいいと思います。特に、クルーソンのあのチェルシーキャンディのようなヌルッとした感じがたまりません。

ただ、私のギターは70年代前半って事もあり、動きが少しシブいです。恐らく、潤滑用オイルが変質してギアにこびりついています。なんどか掃除しようとしましたが、やはり回していくとギアが固いところと緩いところがあります。
これがとてもチューニングをやりにくくしています。

最近、70年前後の335の復刻が増え、クルーソン社も2コブの復刻を作ってくれたようです。しかも、新品のものと、少し使い古した感じを出したaged加工をしたタイプが出ています。

ペグを新しくすると、いかにも付け替えました!っていう感じで目立ちますからね。

それが、これです。

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左が新品のaged、右がオリジナルのペグです。
細かく見ると、やっぱり違うんです。

ボタン: 新品のほうが、透明感のあるプラスチック。シャフトが透けて見えています。ヤスリで無理やり擦ったようで、表面はザラザラ。ボタンの頭についているプラスチックを型に流し込む時の跡が新品にはない。新品は少し色はついてはいますが、やはり白っぽい。

本体: 多分、ここは完全に別物です。細かく見ると金属の形状が結構違います。オリジナルは裏(ギターに取り付けた際に完全に隠れる部分)にパテントナンバーの表示があります。また、このタイプは通称ダブルラインと呼ばれ、ギターを裏から見た時の刻印が2列です。オリジナルには「GIBSON DELUXE」の文字、新品には、「KLUSON DELUXE」の文字です。ここはもしかしたら年代によって変わるのかもしれません。

ポスト: 弦を通す部分ですが、ここの形状は完全に違います。特に一番先端の形状ですが、オリジナルは平べったいですが、新品は少し丸っこいです。

エイジド加工(レリック加工)に付いては…。本体の金属パーツはなかなかいいと思います。正直、一番気合い入れて錆びさせているネジはあまり錆びさせないで欲しかったなぁ。あと、ボタンは仕方ないのでしょうかね。オリジナルは艶があり、ヌメッとしてて色も濃い。透明度も其れ程ないです。ヤスリでゴシゴシやらないで、コーヒーのステイン染み込ませてくれるくらいで良かったなぁ。
とはいえ、この加工のおかげで、違和感は最小限にできるでしょう。今までのチューニング時の違和感に比べれば全く問題ありません。

さて、これの取り付けに関しては、また別の記事で書きます。チタンサドルの交換と合わせてね。
変化点が多すぎて、音へのレビューは微妙になる気がしてますが。

ではでは。