【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 番外編② 試奏時のポイント
※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。
さて、このコーナーでは、エレキギターを始める人が、どのようにエレキギターを用意するのがいいかについて書いています。
この記事は、以下の記事の続きです。
【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その③ 試奏をしてみよう。 - おっさんトモの、音楽生活
さて、僕が試奏の時に重点的にみる事は以下です。
・重くないか
重いと、弾いていて疲れます。軽いほうが、長い間練習できますね。
長時間練習できるほうが、短期間で上達します。
これはステージでも同様で、ライブで演奏するようになると、軽いという事がどれだけアドバンテージになるかという事が身にしみて感じられると思います。
・ネックは握りやすいか
ネックの重要性は以前に話しています。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事 - おっさんトモの、音楽生活
・音のバランスはどうか。
全部の弦を鳴らしてみます。
ローコードを弾いたり、ハイコードを弾いたりして、音量のバランスを確認します。
低音だけ出ていないか、高音だけ出ていないか、音が出にくい弦がないかなどを確認しながら丁寧に弾きます。
・単音の音はどうか、サスティーンはどうか
単音で丁寧に鳴らしたとき、どのくらい音が伸びるか(サスティーンはいいか)。音の立ち上がりはどうか、粒立ちはいいか。
まぁ、感覚です。いいと感じる音は人によって違いますので、自分がいいと思うものを探します。
・セレクタースイッチの操作性はどうか、スイッチを変えるとどうか
エレキギターはピックアップというマイクで弦の振動を電流に変えています。中身はコイルです。電線が磁石の周りにぐるぐる巻いてあるコイルです。
ボディについていて、弦の下に見えるあれです。
ピックアップはネック側とブリッジ側に分かれているものが多いです。フロントとリアという言い方もします。レスポールなどでは、RHYTHMとTREBLEと書いてあります。フロントピックアップとリアピックアップの音は全然違います。
音を文字で伝えるのは難しいですね。一般的にリアはジャッキッとした音がでます。フロントは角が取れたようなまろやかな音がでます。僕はリアをバッキングに使って、フロントでソロを取ることが多いですが、演奏中に切り替える事が多いです。
ここで注意するポイントは、切り替えやすい事。切り替えたときに音の大きさが変わらない事。
・音のキャラクター、アンプとの相性はどうか
ここまでは音のバランスや音の感じを見ていましたが、最終的にはギターのキャラクターを見ます。
このギターはこういう音がでる。こういう感じで使えそう、など。
最終的に、そのギターの印象はどうであったか、きちんと覚えておく必要があります。
また、試奏した際のアンプとの相性なども見ておくと便利です。
このギターはこのメーカーのアンプには合うけど、こういうアンプには合わないなという事がよくあります。
どのようなアンプに合うかを試奏時にチェックしておく事は必要です。
さて。僕は試奏時にこのような事を中心に見ています。
実際に、大学時代にFenderのMustangを購入したときの様子を簡単にご紹介します。
まず、その時に所有していたギターは以下のものでした。(今はすべて整理してしまって手元にありません)
・GIBSON ResPaul Studio EB With G/H 重い、ネック太い
・国産ストラトタイプ 普通の重さ(4キロくらい?)ネック細い、音が悪い
・モーリスアコギ M400 ピックアップ付けました まぁまぁ良い音
この時欲しかったのは、ギターボーカルを行う時に使用するギターです。
ポイントは、軽い。クリーン時の音がきれい。です。
その事から、FenderのMustangかTelecasterにしようと思っていました。
Mustangがあったので、それを試奏しました。ちなみに、Telecasterは以前に弾いていた事があったので、音のキャラクターはなんとなく知っていました。Teleの特徴はすっごくジャキジャキ感が強いですね。
MustangをFenderのアンプで試奏しました。Fenderのアンプは、シングル系のピックアップに非常に相性が良いですね。ライブハウスにはあまりありませんが・・・。
高音がとても煌びやかに出る感じ。かといって、Teleのように変に主張しないで、とてもいいアクセントになる印象でした。反して低音は非常にチープです。全然出てくれない。でも、そんなのは問題ありませんでした。弦のテンション感はショートスケールというだけあって多少ペチペチした感じでしたが、それでもFenderアンプとの黄金の組み合わせに撃破され、その日帰ったときには購入を決意していました。
ちなみに、Mustangをマーシャル+Z.VexのBox of Rock(僕が考えるハム用の最強コンビ)で弾いたときは、全然思った音が出せませんでした。
ディレイやコーラスんどの空間系のエフェクターが非常に良い感じで掛かります。
調子に乗ってあまりかけすぎるとわざとらしいというか、不自然になるので注意です。
今でも、Mustangの音は非常に良いポイントで使用できるので気に入っています。
このように、きちんと音のキャラクターを知った上でギターを購入できるので、試奏時にちゃんとギターのキャラクターを捕らえておく事は重要だという事です。