【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その③ 試奏をしてみよう。
※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。
さて、このコーナーでは、エレキギターを始める人が、どのようにエレキギターを用意するのがいいかについて書いています。
これまでの記事は、以下を参照して下さい。
【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事 - おっさんトモの、音楽生活
【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その② お店に行ってみる。 - おっさんトモの、音楽生活
さて、前回(その②)は、お店に行ってみるというテーマでした。
今回は、実際に試奏(ためしに弾いてみる事)してみましょう。
お店で、自分の予算にあって、ちょっとこれはいいかも・・・と思ったものは、試しに弾いてみる事をお勧めします。
僕は、靴を通販で買いたくないです。その靴がちゃんと自分の足にあっているか、確認して買いたいというのがあります。
楽器屋で試奏するというのは、靴屋での試着に相当します。
やはり、弾いてみて、しっくりくるものが欲しいです。
1.店員さんに声をかける。
さて、店員さんに「このギターを弾いてみたいんですけど」というと、少々お待ち下さいと言われ、盗難防止用のワイヤーを外されます。最近はこのようなものが付いているので、試奏するのが大げさな感じになりました。僕も少し声をかけにくいです。
で、簡単にチューニングをしてくれます。楽器屋では、弦を緩めてかけてあるので、それを一度きちんとチューニングしてくれるわけです。ここでチューニングが終わると、店員さんがポロポロ弾き出します。これが意外に上手かったりするので、自分が弾くのが申し訳なく思ったものです。でも、問題ありません。店員さんは、きちんとチューニングが揃っているか、簡単に音がきちんと出ている事を確認しているくらいです。気にする事はありません。
2.試奏するアンプを選ぶ。
普通の気が利いた楽器屋さんであれば、何で(何のアンプで)試奏しますか?という事を聞いてきます。これは、アンプによって音がかなり違うからです。
お勧めは、演奏するときの環境に出来るだけ近い状況で弾くという事です。
つまり、アンプも、ライブハウスに置いてある確立が非常に高い、Marshallなどで試奏する事が望ましいという事です。
わからない場合は、店員さんに聞いてください。お勧めでと聞けば、適当なアンプを指定されます。ここで、いい店員さんであれば、スタンダードなアンプを紹介してくれるでしょう。
3.弾いてみる。
弾いてみます。
初心者は、弾きやすいか、弾いていて気持ちがいいかを重点に弾いてみるといいです。
僕が試奏の時にみるポイントは、少し長くなるので、別の機会に書きます。
試奏をするときは、場合によってはピックガードのところに紙を貼られたりしますが、それははがさないで試奏して下さい。
ピックアップを変えてみたり、アンプのセッティングを変えてみたりして、ギターの音もチェックできます。自分が出したい音のイメージがある場合はそれに近いものを選べばいいですが、沢山のギターを弾いてみて違いを確認する事がいいです。
4.店員さんにお礼を言って返す。
特に、何か言わなくていいです。良いと思えば良いと言えばいいし、少し合わなければ合わないと言えばいいですが、その後のごり押しセールスを避けるためにわざわざ悪いところを探す必要はありません。
「ありがとうございました。検討させてください」がスマートです。自分が悩んでいる事があれば、それを正直に相談してみる事もいいと思います。
自分が初心者だという事をきちんと伝えておけば、店員さんは親身になって説明してくれます。
5.よく悩む。
弾いたときの感覚が残っているうちに、よく悩んで下さい。
ギターは売り物なので、試奏したものが、次の週に行ったら売れている・・・なんて事もたまにあります。
本当に欲しい!!と思ったものがあれば、買ったほうがいいですが、また別のものが入荷する事がありますので、それほど落ち込む必要はありません。
安い買い物ではありませんからね。沢山悩んで、愛着のある相棒を手に入れましょう。
※試奏をする上でのマナー
アンプの音量は、店員さんが設定したものより大きくしないようにしましょう。
歪んだ音が知りたくて、GAINをあげる場合は、その分、VOLUMEを下げたり、GAINを下げてVOLUMEを上げる場合も、最初より音量が大きくならないように設定しましょう。
最近のアンプは、高出力のものも多く、めちゃくちゃでかい音がでます。楽器屋の入っているテナント状況などによっては、爆音を出す事がダメな場合もあります。
逆に、店員さんがめちゃくちゃでかい音で設定していたので、小さくするという場合はOKです。
店員さんが設定してくれた音量の範囲内で試奏するのがマナーだと思います。
また、これは個人的な感覚によりますが、試奏といって、何十分もひたすら自分の知っている曲を弾いている人がいます。
試奏は練習ではありません。ギターを試す為に奏するのが試奏です。いつも弾いている曲で試すのはOKと思いますが、ひたすら練習はやめましょう。
ギター選びは、ペットショップでのペット選びに似ています。
こいつがいい!というものもあります。
ある意味、出会いです。
であうのは奇跡です。良い相棒に出逢ったら、きっと良いギター生活が送れる事と思います。