おっさんトモの、音楽生活

日々の生活をちょっとだけ豊かにする音楽。おっさんになった僕(トモ)の30歳から始める音楽生活を紹介します。

クルーソン、2ライン・2コブペグと、KTSチタンサドルに交換しました。

家に帰るのが少し楽しみになりました。
どうも、おっさんトモです。

先日お話ししたブリッジサドルとクルーソンですが、先週末に交換しました。

・ペグの交換
f:id:tomoguitar:20150730220130j:image
交換前のヘッドです。

f:id:tomoguitar:20150730214000j:image
クルーソンの場合、ヘッド裏のこの小さなネジだけで取り付けられています。ヘッドの表には、ブッシュがはめ込まれていて、軸が固定されるようになっています。
f:id:tomoguitar:20150730215404j:image

今回交換するペグは、エイジド加工(経年劣化を再現するために錆びさせたり汚れさせたりする加工)されたものです。
ですが、ブッシュとネジはちょっと雑でした。ブッシュはまだ結構ピカピカしてるし、ネジなんて逆に錆びすぎです。
f:id:tomoguitar:20150730215738j:image
f:id:tomoguitar:20150730215750j:image
どちらも左が新品です。
ネジはピッチが違うので、もしかしたら僕のギターについているものは純正のネジではないかもしれません。または、これも年代によって違うのか…
さすがにネジまでは良く分かりません。

ネジのピッチまで違いますし、ブッシュとネジは、元から付いているものを使う事にしました。

交換は簡単です。ネジを緩めて、古いの外して、新しいの付けて、ネジを締めるだけ。弦の交換より簡単です(笑)

はい、そして、これが交換後。
f:id:tomoguitar:20150730220243j:image
f:id:tomoguitar:20150730220324j:image
やはり白いんですよねぇ。
f:id:tomoguitar:20150730220356j:image
裏からの眺めは、なかなかに本物らしい。似てます。
チューニングの安定感は、さすがに新品だけあって最高です。

・ブリッジサドルの交換
f:id:tomoguitar:20150730220545j:image
f:id:tomoguitar:20150731005322j:image
これですねぇ。今回は、KTSのチタンサドルにするか、ナイロンのサドルにするか悩んでおります。
f:id:tomoguitar:20150731005412j:image
f:id:tomoguitar:20150731005431j:image

もともとついていたブラス、つまり真鍮のサドルはかなり高音が強調されるようです。つまり、キンキンした部分が多いと。
チタンサドルは、それに比べればマイルドで上品な感じになるようです。
ナイロンサドルは、60年代では純正で使われていた事もあったようですが、今のものとは違いますね。音は多少こもる感じがするようです。まぁ、柔らかいですからね。

チタンサドルといえば、ラリーカールトンですよね。ミスター335と言われたカールトンですが、結構ソリッドギターを使う事が多いですよね。音も、クランチが効いた爽やかな感じが多いイメージです。
対して、ナイロンサドルといえばクラプトンでしょうか。サイケデリックペイントのSGがナイロンサドルでしたかね。確かに、角が取れた丸みのある音をよく耳にします。

さて、で、どちらをつけたかと言いますと…

f:id:tomoguitar:20150731012132j:image

はいこちら。チタンサドルでした。ナイロンは、予備として置いておきます。
ABR-1のブリッジサドルの交換はとても簡単です。スクリューが落ちないように留めているワイヤーを外して、スクリューを引き上げると外れます。あとは、サドルのネジを外して新しいものを付けるだけです。
ちなみに、ABR-1タイプのブリッジは、スクリューの頭が、ギターのネックの方を向いているのが正しい向きです。なので、サドルは、山がスクリューの頭方向になるように取り付けます。ちなみに、これがナッシュビルタイプになると逆です。(でも、ナッシュビルタイプのブリッジは、スクリューのヘッドがほとんど弦に触れているので、オクターブチューンがとてもやりにくかったです…)

さて、弦がずれないように行うサドルの溝切りですが、当時の純正のサドルは、溝切りはしていないようです。なので、僕も溝切りはしないで、自然に削れて収まるのを待ちます。

さて、肝心の音です。
まだ付けて一週間も経っていないので、サドルが落ち着いていない感じがありますが。ちなみに弦はダダリオの10-46です。

まず、耳障りな暴れる感じはなくなりました。ペグを同時に変えたので、そちらの影響もあるかもしれません。

中域から高域にかけて、倍音が豊かになったというか、少し上品な煌びやかな音色になりました。
生音でも、うっすらコーラスをかけているような不思議な感じです。それも、わざとらしくなくて、とても自然な印象です。
あぁ、このギターはこういう音がするものなんだと、初めてちゃんとした音を聞いたようでとても嬉しかったです。
確かに良くなってます。いい方向に変化しています。
うん、335、やっぱりいいギターですね。

先ほども言いましたが、いかんせん、まだ一週間も経たないので、もう少し落ち着いたらまた印象が変わるかもしれません。

また、スタジオなどで音を出した時にどうなるかも知りたいですね。多分、このギターの刻印ナンバードPAFに合うのではなかろうか。
いつ入れるかわかりませんが、今からワクワクしています。

今回は、ペグとブリッジサドルをチタンサドルに変えるというテーマでした。

では、また!
素晴らしいギターライフを!

f:id:tomoguitar:20150731013940j:image

クルーソン 3 par side ダブルライン 2コブ aged

どうも。
ここのところまた少しずつギターをいじっているおっさんトモです。

今日は、予告していたペグのお話。

ペグは、ギターの糸巻きです。マシンヘッドなどと言ったりもします。

私の愛機のES-335は、70年代前半に作られたものですが、少し特徴的なペグが付いています。

f:id:tomoguitar:20150727061759j:image

通称2コブ。ツマミの付け根のコブが二段になっています。60年代の後半から70年代のある時期まではこの2コブのクルーソンが使われていたようです。

僕がクルーソンにこだわるのは幾つか理由があります。構造がシンプル、軽い、そしてなによりカッコいい。
ゴトーとかシャーラーの金属製のペグは安いし精度もいいし、道具としてはいいと思います。
ただ、僕はギターのペグはツマミがプラスチックの方がかっこいいと思います。特に、クルーソンのあのチェルシーキャンディのようなヌルッとした感じがたまりません。

ただ、私のギターは70年代前半って事もあり、動きが少しシブいです。恐らく、潤滑用オイルが変質してギアにこびりついています。なんどか掃除しようとしましたが、やはり回していくとギアが固いところと緩いところがあります。
これがとてもチューニングをやりにくくしています。

最近、70年前後の335の復刻が増え、クルーソン社も2コブの復刻を作ってくれたようです。しかも、新品のものと、少し使い古した感じを出したaged加工をしたタイプが出ています。

ペグを新しくすると、いかにも付け替えました!っていう感じで目立ちますからね。

それが、これです。

f:id:tomoguitar:20150727063400j:image

f:id:tomoguitar:20150727063626j:image

f:id:tomoguitar:20150727063647j:image

左が新品のaged、右がオリジナルのペグです。
細かく見ると、やっぱり違うんです。

ボタン: 新品のほうが、透明感のあるプラスチック。シャフトが透けて見えています。ヤスリで無理やり擦ったようで、表面はザラザラ。ボタンの頭についているプラスチックを型に流し込む時の跡が新品にはない。新品は少し色はついてはいますが、やはり白っぽい。

本体: 多分、ここは完全に別物です。細かく見ると金属の形状が結構違います。オリジナルは裏(ギターに取り付けた際に完全に隠れる部分)にパテントナンバーの表示があります。また、このタイプは通称ダブルラインと呼ばれ、ギターを裏から見た時の刻印が2列です。オリジナルには「GIBSON DELUXE」の文字、新品には、「KLUSON DELUXE」の文字です。ここはもしかしたら年代によって変わるのかもしれません。

ポスト: 弦を通す部分ですが、ここの形状は完全に違います。特に一番先端の形状ですが、オリジナルは平べったいですが、新品は少し丸っこいです。

エイジド加工(レリック加工)に付いては…。本体の金属パーツはなかなかいいと思います。正直、一番気合い入れて錆びさせているネジはあまり錆びさせないで欲しかったなぁ。あと、ボタンは仕方ないのでしょうかね。オリジナルは艶があり、ヌメッとしてて色も濃い。透明度も其れ程ないです。ヤスリでゴシゴシやらないで、コーヒーのステイン染み込ませてくれるくらいで良かったなぁ。
とはいえ、この加工のおかげで、違和感は最小限にできるでしょう。今までのチューニング時の違和感に比べれば全く問題ありません。

さて、これの取り付けに関しては、また別の記事で書きます。チタンサドルの交換と合わせてね。
変化点が多すぎて、音へのレビューは微妙になる気がしてますが。

ではでは。

ABR-1タイプのブリッジサドルのお話

どうも、おっさんトモです。
こちらのブログ、完全に放置してました。が、意外にも来客が多少あるので、これからは定期的に更新してみようと思います。(ネタがあればね)

さて、本日は、ちょっとマニアックかもしれませんが、ブリッジサドルのお話です。

ギターは、音を出す時に弦に触れている部分が3箇所あります。
一つがナット、一つがフレット、そして、ブリッジサドルです。
弦に直接触れている部分なので、音に関係ない訳がありませんね。

わたくしの愛機、1974年製のES-335には、ABR-1タイプのブリッジが付いています。このブリッジの駒(サドル)は純正だとブラス製です。

f:id:tomoguitar:20150714004954j:image

オリジナルだともともとは弦がはまる溝がなく、弦が押し付けられる事で柔らかいブラスが凹み、弦が動かないようになります。
しかし、これも消耗品。
良い感じを通り越して、溝が緩くなり、ちょっとばかり弦が暴れる感じになりました。こうなると、音は少し悪くなります。

さて、そんなこんなで、とうとう購入しました。

f:id:tomoguitar:20150714005337j:image

KTSのチタン製のサドルです。
(川崎の山野楽器にはこれしかなかったのですね)

まさか、チタンにいくとは思いませんでしたね。

これを買う前は、純正と同じブラス製か、ナイロン製を買おうと思っていたのです。

一般的なイメージとしては、ブラス製はトレブリーな音(高音が強調されたような音)、ナイロン製は柔らかい音と言われています。それでは、チタンはどうなのでしょう。

まだ、実際に交換して音を出したわけでは無いのでなんとも言えませんが、ブラス製に比べるといくらかマイルドになるようです。金属として柔らかい方に入るらしく、溝が出来やすいとか…σ(^_^;)
長く持つのか心配ですが、ナイロン製だと音に張りがなくなるのではと心配してたので、丁度良かったかもしれません。

そういえば、昔は地元の楽器屋でも、比較的簡単にブリッジサドルを手に入れる事ができました。だいたい3〜4千円位だったと思います。今回、ブリッジサドルを変えようと思い、神奈川県内の楽器屋を横浜を中心に回ったのですが、全然見つけることができませんでした。逆に、TUNE-O-MATICのブリッジごと売ってるんですね。駒だけ欲しいのに、数万円も払えるか!って感じでした。

昔のメインとして使っていたギブソンの黒のレスポールナッシュビルタイプのブリッジが付いていて(同じTUNE-O-MATICでも、ナッシュビルタイプの方がABR-1よりゴツイです)、ブリッジサドルをテフロン製の物に変えていました。
テフロンのサドルは少し変わり種ですね。音は少し丸くなり、粒立ちがはっきりするような気がしました。悪く言えば、輪郭は多少ぼやけた感じでしょうね。

チタン製のサドルは、交換は少し先になりそうです。同時にペグも変えようと思っています。
ペグの細かい話はまた別の機会に。

ではでは。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 番外編② 試奏時のポイント

※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。

 

さて、このコーナーでは、エレキギターを始める人が、どのようにエレキギターを用意するのがいいかについて書いています。

この記事は、以下の記事の続きです。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その③ 試奏をしてみよう。 - おっさんトモの、音楽生活

 

さて、僕が試奏の時に重点的にみる事は以下です。

・重くないか

重いと、弾いていて疲れます。軽いほうが、長い間練習できますね。

長時間練習できるほうが、短期間で上達します。

これはステージでも同様で、ライブで演奏するようになると、軽いという事がどれだけアドバンテージになるかという事が身にしみて感じられると思います。

・ネックは握りやすいか

ネックの重要性は以前に話しています。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事 - おっさんトモの、音楽生活

・音のバランスはどうか。

全部の弦を鳴らしてみます。

ローコードを弾いたり、ハイコードを弾いたりして、音量のバランスを確認します。

低音だけ出ていないか、高音だけ出ていないか、音が出にくい弦がないかなどを確認しながら丁寧に弾きます。

・単音の音はどうか、サスティーンはどうか

単音で丁寧に鳴らしたとき、どのくらい音が伸びるか(サスティーンはいいか)。音の立ち上がりはどうか、粒立ちはいいか。

まぁ、感覚です。いいと感じる音は人によって違いますので、自分がいいと思うものを探します。

セレクタースイッチの操作性はどうか、スイッチを変えるとどうか

エレキギターはピックアップというマイクで弦の振動を電流に変えています。中身はコイルです。電線が磁石の周りにぐるぐる巻いてあるコイルです。

ボディについていて、弦の下に見えるあれです。

ピックアップはネック側とブリッジ側に分かれているものが多いです。フロントとリアという言い方もします。レスポールなどでは、RHYTHMとTREBLEと書いてあります。フロントピックアップとリアピックアップの音は全然違います。

音を文字で伝えるのは難しいですね。一般的にリアはジャッキッとした音がでます。フロントは角が取れたようなまろやかな音がでます。僕はリアをバッキングに使って、フロントでソロを取ることが多いですが、演奏中に切り替える事が多いです。

ここで注意するポイントは、切り替えやすい事。切り替えたときに音の大きさが変わらない事。

・音のキャラクター、アンプとの相性はどうか

ここまでは音のバランスや音の感じを見ていましたが、最終的にはギターのキャラクターを見ます。

このギターはこういう音がでる。こういう感じで使えそう、など。

最終的に、そのギターの印象はどうであったか、きちんと覚えておく必要があります。

また、試奏した際のアンプとの相性なども見ておくと便利です。

このギターはこのメーカーのアンプには合うけど、こういうアンプには合わないなという事がよくあります。

どのようなアンプに合うかを試奏時にチェックしておく事は必要です。

 

 

 

さて。僕は試奏時にこのような事を中心に見ています。

実際に、大学時代にFenderのMustangを購入したときの様子を簡単にご紹介します。

 

まず、その時に所有していたギターは以下のものでした。(今はすべて整理してしまって手元にありません)

GIBSON ResPaul Studio EB With G/H 重い、ネック太い

・国産ストラトタイプ 普通の重さ(4キロくらい?)ネック細い、音が悪い

・モーリスアコギ M400 ピックアップ付けました まぁまぁ良い音

この時欲しかったのは、ギターボーカルを行う時に使用するギターです。

ポイントは、軽い。クリーン時の音がきれい。です。

その事から、FenderのMustangかTelecasterにしようと思っていました。

 

Mustangがあったので、それを試奏しました。ちなみに、Telecasterは以前に弾いていた事があったので、音のキャラクターはなんとなく知っていました。Teleの特徴はすっごくジャキジャキ感が強いですね。

MustangをFenderのアンプで試奏しました。Fenderのアンプは、シングル系のピックアップに非常に相性が良いですね。ライブハウスにはあまりありませんが・・・。

高音がとても煌びやかに出る感じ。かといって、Teleのように変に主張しないで、とてもいいアクセントになる印象でした。反して低音は非常にチープです。全然出てくれない。でも、そんなのは問題ありませんでした。弦のテンション感はショートスケールというだけあって多少ペチペチした感じでしたが、それでもFenderアンプとの黄金の組み合わせに撃破され、その日帰ったときには購入を決意していました。

ちなみに、Mustangをマーシャル+Z.VexのBox of Rock(僕が考えるハム用の最強コンビ)で弾いたときは、全然思った音が出せませんでした。

ディレイやコーラスんどの空間系のエフェクターが非常に良い感じで掛かります。

調子に乗ってあまりかけすぎるとわざとらしいというか、不自然になるので注意です。

今でも、Mustangの音は非常に良いポイントで使用できるので気に入っています。

 

このように、きちんと音のキャラクターを知った上でギターを購入できるので、試奏時にちゃんとギターのキャラクターを捕らえておく事は重要だという事です。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その③ 試奏をしてみよう。

※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。

 

さて、このコーナーでは、エレキギターを始める人が、どのようにエレキギターを用意するのがいいかについて書いています。

これまでの記事は、以下を参照して下さい。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事 - おっさんトモの、音楽生活

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その② お店に行ってみる。 - おっさんトモの、音楽生活

 

さて、前回(その②)は、お店に行ってみるというテーマでした。

今回は、実際に試奏(ためしに弾いてみる事)してみましょう。

 

お店で、自分の予算にあって、ちょっとこれはいいかも・・・と思ったものは、試しに弾いてみる事をお勧めします。

僕は、靴を通販で買いたくないです。その靴がちゃんと自分の足にあっているか、確認して買いたいというのがあります。

楽器屋で試奏するというのは、靴屋での試着に相当します。

やはり、弾いてみて、しっくりくるものが欲しいです。

 

1.店員さんに声をかける。

さて、店員さんに「このギターを弾いてみたいんですけど」というと、少々お待ち下さいと言われ、盗難防止用のワイヤーを外されます。最近はこのようなものが付いているので、試奏するのが大げさな感じになりました。僕も少し声をかけにくいです。

で、簡単にチューニングをしてくれます。楽器屋では、弦を緩めてかけてあるので、それを一度きちんとチューニングしてくれるわけです。ここでチューニングが終わると、店員さんがポロポロ弾き出します。これが意外に上手かったりするので、自分が弾くのが申し訳なく思ったものです。でも、問題ありません。店員さんは、きちんとチューニングが揃っているか、簡単に音がきちんと出ている事を確認しているくらいです。気にする事はありません。

 

2.試奏するアンプを選ぶ。

普通の気が利いた楽器屋さんであれば、何で(何のアンプで)試奏しますか?という事を聞いてきます。これは、アンプによって音がかなり違うからです。

お勧めは、演奏するときの環境に出来るだけ近い状況で弾くという事です。

つまり、アンプも、ライブハウスに置いてある確立が非常に高い、Marshallなどで試奏する事が望ましいという事です。

わからない場合は、店員さんに聞いてください。お勧めでと聞けば、適当なアンプを指定されます。ここで、いい店員さんであれば、スタンダードなアンプを紹介してくれるでしょう。

 

3.弾いてみる。

弾いてみます。

初心者は、弾きやすいか、弾いていて気持ちがいいかを重点に弾いてみるといいです。

僕が試奏の時にみるポイントは、少し長くなるので、別の機会に書きます。

試奏をするときは、場合によってはピックガードのところに紙を貼られたりしますが、それははがさないで試奏して下さい。

ピックアップを変えてみたり、アンプのセッティングを変えてみたりして、ギターの音もチェックできます。自分が出したい音のイメージがある場合はそれに近いものを選べばいいですが、沢山のギターを弾いてみて違いを確認する事がいいです。

 

4.店員さんにお礼を言って返す。

特に、何か言わなくていいです。良いと思えば良いと言えばいいし、少し合わなければ合わないと言えばいいですが、その後のごり押しセールスを避けるためにわざわざ悪いところを探す必要はありません。

「ありがとうございました。検討させてください」がスマートです。自分が悩んでいる事があれば、それを正直に相談してみる事もいいと思います。

自分が初心者だという事をきちんと伝えておけば、店員さんは親身になって説明してくれます。

 

5.よく悩む。

弾いたときの感覚が残っているうちに、よく悩んで下さい。

ギターは売り物なので、試奏したものが、次の週に行ったら売れている・・・なんて事もたまにあります。

本当に欲しい!!と思ったものがあれば、買ったほうがいいですが、また別のものが入荷する事がありますので、それほど落ち込む必要はありません。

安い買い物ではありませんからね。沢山悩んで、愛着のある相棒を手に入れましょう。

 

※試奏をする上でのマナー

アンプの音量は、店員さんが設定したものより大きくしないようにしましょう。

歪んだ音が知りたくて、GAINをあげる場合は、その分、VOLUMEを下げたり、GAINを下げてVOLUMEを上げる場合も、最初より音量が大きくならないように設定しましょう。

最近のアンプは、高出力のものも多く、めちゃくちゃでかい音がでます。楽器屋の入っているテナント状況などによっては、爆音を出す事がダメな場合もあります。

逆に、店員さんがめちゃくちゃでかい音で設定していたので、小さくするという場合はOKです。

店員さんが設定してくれた音量の範囲内で試奏するのがマナーだと思います。

また、これは個人的な感覚によりますが、試奏といって、何十分もひたすら自分の知っている曲を弾いている人がいます。

試奏は練習ではありません。ギターを試す為に奏するのが試奏です。いつも弾いている曲で試すのはOKと思いますが、ひたすら練習はやめましょう。

 

ギター選びは、ペットショップでのペット選びに似ています。

こいつがいい!というものもあります。

ある意味、出会いです。

であうのは奇跡です。良い相棒に出逢ったら、きっと良いギター生活が送れる事と思います。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 番外編① エレキギターを始める際に必要なもの。

※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。

 

さて、このコーナーでは、エレキギターを始める人が、どのようにエレキギターを用意するのがいいかについて書いています。

これまでの記事は、以下を参照して下さい。

 

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事 - おっさんトモの、音楽生活

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その② お店に行ってみる。 - おっさんトモの、音楽生活

 

さて、今回は、エレキギターを始める上で、これだけは揃えておいたほうがいい!というものを紹介していきます。

初心者用のセットには、このくらいのものはセットされていると思います。

 

1.エレキギター本体

まずは、これがないとはじまりません。きちんと弦が張られたギター本体があれば、ギターを弾けます(笑)

 

2.ピック

ピックを使用しないフィンガーピッキングというのもありますが、まぁ、通常はピックで弾きます。

ピックはそれこそ非常に種類があります。詳しくは別で書きます。

初心者にお勧めなのは、薄くて柔らかいオニギリ型かティアドロップ型のピックです。THINかMEDIUMくらいがいいと思います。これらが一番スタンダードです。

 

3.チューナー

ギターは、音を合わせてから弾くものです。音を合わせるチューニングは、非常に重要です。

時々、適当にチューニングしたギターでライブをしている人がいますけど、本当に聴けたものではありません。演奏を聴いていても非常に不快です。

そんな人に限って、「どうだ!俺の音を聞いてみろ!!」みたいなドヤ顔で高いギターを弾いていますが、本当に「帰れ!」って言いたくなります(笑)

 

4.アンプ

ここではエレキギターという事で書いているので、アンプがあったほうがいいです。音を出さずにペチペチ弾くのもいいんですが、たまにはアンプで弾いて、気分よくなってみたほうがいいです(笑)アパートで壁が薄い方などは、ヘッドホン推奨です。

安いものは5000円位からありますね。また、中古品でもよければ、もっと幅が広がります。

 

5.シールド

シールド線とも呼びます。これも、種類が多岐に渡ります。僕は、初めのうちは1本

1000円くらいの安いシールドでいいと思います。

僕のお気に入りは、ベルデンの・・・何番だったかな・・・スイッチクラフトのジャックが付いた8000円くらいのシールドです。

 

6.ストラップ

これはチューナーの次に必要かなぁとも思いました。

いつかはエレキギターでライブデビューを目指すなら、多分座って弾くということはないですね。

座って弾くのと立って弾くのは全然違います。それはまた別の機会に説明します。

日ごろから立って練習する事も大切です。

 

7.ケース

ギターを持ち運ぶにはケースが必要ですね。

最近は、背負えるタイプのギグバッグも沢山種類があります。

なんでもいいと思いますが、あまりペラペラのケースでは、簡単にぶつけただけでギターが傷だらけになってしまいますよね。

 

8.お手入れセット

ギターの弦を張り替えるときや、日ごろ手入れするときの道具です。

・クロス

ギターを拭くクロスです。安いものでもいいと思いますが、いいものだとポリッシュの拭き取りがよかったり、細かい繊維が残りにくかったりします。

ちなみに、僕は下のものを愛用しています。

Live Line (ライブライン) ワイピングクロス

 ・ポリッシュ

 これを付けて磨く事で、ギター本体を保護し、つやを増します。

最近はラッカー塗装ではなく、ポリ塗装が多いのであまり気を遣う必要はないかも知れませんね。僕は、下のものを愛用しています。

Ken Smith Pro Formula ギターポリッシュ

・レモンオイル

 指板は常に過酷な状況にさらされています。汚れを拭き取り、大切な油分を補うのがレモンオイルの役割です。適量をクロスに染み込ませ、指板を拭きます。

LEMON OIL レモンオイル

・ストリングワインダー

弦を早く巻く道具です。昔は「アルトベンリ」なんて言い方もしました。

安いもので300円程度です。すばやく弦を張り替える事が出来ますが、僕は使っていません。ペグが傷つきそうなので・・・

・ニッパー

弦交換のときに弦を切るものです。金属が切れる必要があります。

ニッパーは、プラスチック用のものや、金属用のものがあるので、きちんと弦が切れる金属用のものを使用しましょう。

 

(9.エフェクター

これは・・・僕的には、初心者には必要ないと思います。

初心者が陥りがちのトラップがここに隠されています。音作りについてもよくわからないうちにこんなものを使うと、歪み音痴になります。爆音でただつぶれていればいいみたいな人を良く見かけますが、そんな人は何か勘違いをしています。GAINとTONEを使い分けてこそ、音作りです。

どうしてもすぐにライブがあり、そこで歪んだ音が必要なんていう場合は、ライブハウスでスイッチペダルを借りましょう。

アンプでクリーンと歪みを作って、それを切り替えるほうが、圧倒的にいい音が出せます。その際のアンプは、頑張って真空管アンプのMarshallかFenderあたりを借りるようにしましょう。Jazz Chorusはトランジスタアンプで、単体で歪んだ音は出せません。初心者には使いにくいかもしれませんが、クリーンは非常に透明感があります。

もし、ペダルを借りれないようでしたら、ギター側のボリュームでクランチとドライブを切り替えるくらいは出来るので、そちらで対応した方がいいです。

 

いろいろ書きましたが、上記1~8までは、エレキギターをやる上で、絶対に必要になるものです。

初めからすべて揃える事は難しいかもしれませんが、楽器屋の初心者応援セットみたいなものがある場合もあるので、頑張って揃えてみて下さい。

 

頑張って、ギターライフを楽しみましょう。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その② お店に行ってみる。

※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。

 

さて、前回は、ギターを選ぶには自分の好きなものを選ぶ必要があると書きました。

その際の最低限の知識として、弾きやすいギターと弾きにくいギターがある事を紹介しました。

詳しくは、下記の記事をご覧ください。

 

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① - おっさんトモの、音楽生活

 

さて、今回はその②です。

 

その②

とにかく、楽器屋さんに行ってみよう!!

 

初心者でこれからギターを始めようと思っている人にとって、いきなり通販で購入するのはお勧めできません。

それは、前回もお話しましたが、人によって弾きやすいと感じるギターとそうでないギターがあるので、通販で購入したギターが合わなかった場合に、自分にはギターの才能がないのでは・・・とあきらめてしまう事があるからです。

 

絶対に、一度は楽器屋に足を運ぶべきです。

その際、初めてならではのハードルがあります。

 

ハードルその0

「楽器屋が近くにない。」

行きたくてもいけない原因が、楽器屋がないという事でしたら、どうしようもありません。通販に頼りましょう。

通販でのギターの買い方は、今回は紹介しません。

通販でギターを購入するときのポイントは、次回以降に紹介する(と思います)ので、そちらを参考にして下さい。

 

ハードルその1

「行ったところで何を見ていいかわからない。行くのが怖い。」

一番いいのは、知っている人に付いていってもらう事です。

そうすれば、いろいろとアドバイスももらえますし、きっと知っている事をあれこれ教えてくれるでしょう。

気の知れた友人は、きっと店員さん以上にあなたに合う楽器を探してくれるでしょう。

もし、そんな友達がいないとしても、最悪、一人で乗り込みましょう。

最初は誰も通る道です。始めは、5分で帰ってしまっても構いません。

 

ハードルその2

「やたらとフレンドリーな店員さんがいる。」

勇気を出して、お店に足を踏み入れたら、そこにはもう次のハードルが待っています。

楽器屋さんあるあるかもしれませんが、やたらとフレンドリーな方が多いです。

彼らも顧客を作って楽器を売るという仕事がありますから、かなり積極的に話しかけてきます。

これ、実は僕も苦手です。ただ見に来ただけなのに・・・って思います。

まぁ、ちょっと見ているだけですって言えば、大抵は引いてくれます。

こちらに情報がないのに、いきなりプロである店員さんと対面で話すなんて、ハードル高すぎますよね(笑)

 

店に入って、店員さんも追い払ったら(失礼)、ようやくゆっくりとギターが見れます。

エレキギターのコーナーは、大体まとめてありますが、初心者向けの安いギターなどと、GIBSONなどの高級ギターはおよそ別々に飾ってあります。

高級ギターのコーナーをさらっと見るのはいいですが、店員さんの積極性が倍増しますので、注意して下さい(笑)

初心者向けのコーナーにおいてあるギターは、およそ1万円台から10万円くらいまででしょう。

別コーナーに初心者向けのセットが用意してあったりもします。

 

まずは、大量につるされているギターを眺めながら楽器屋さんの空気に慣れましょう。

 

ギターの試奏の仕方、ギターの選び方、その他はじめに必要なものは、次回以降で紹介していきます。