おっさんトモの、音楽生活

日々の生活をちょっとだけ豊かにする音楽。おっさんになった僕(トモ)の30歳から始める音楽生活を紹介します。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その③ 試奏をしてみよう。

※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。

 

さて、このコーナーでは、エレキギターを始める人が、どのようにエレキギターを用意するのがいいかについて書いています。

これまでの記事は、以下を参照して下さい。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事 - おっさんトモの、音楽生活

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その② お店に行ってみる。 - おっさんトモの、音楽生活

 

さて、前回(その②)は、お店に行ってみるというテーマでした。

今回は、実際に試奏(ためしに弾いてみる事)してみましょう。

 

お店で、自分の予算にあって、ちょっとこれはいいかも・・・と思ったものは、試しに弾いてみる事をお勧めします。

僕は、靴を通販で買いたくないです。その靴がちゃんと自分の足にあっているか、確認して買いたいというのがあります。

楽器屋で試奏するというのは、靴屋での試着に相当します。

やはり、弾いてみて、しっくりくるものが欲しいです。

 

1.店員さんに声をかける。

さて、店員さんに「このギターを弾いてみたいんですけど」というと、少々お待ち下さいと言われ、盗難防止用のワイヤーを外されます。最近はこのようなものが付いているので、試奏するのが大げさな感じになりました。僕も少し声をかけにくいです。

で、簡単にチューニングをしてくれます。楽器屋では、弦を緩めてかけてあるので、それを一度きちんとチューニングしてくれるわけです。ここでチューニングが終わると、店員さんがポロポロ弾き出します。これが意外に上手かったりするので、自分が弾くのが申し訳なく思ったものです。でも、問題ありません。店員さんは、きちんとチューニングが揃っているか、簡単に音がきちんと出ている事を確認しているくらいです。気にする事はありません。

 

2.試奏するアンプを選ぶ。

普通の気が利いた楽器屋さんであれば、何で(何のアンプで)試奏しますか?という事を聞いてきます。これは、アンプによって音がかなり違うからです。

お勧めは、演奏するときの環境に出来るだけ近い状況で弾くという事です。

つまり、アンプも、ライブハウスに置いてある確立が非常に高い、Marshallなどで試奏する事が望ましいという事です。

わからない場合は、店員さんに聞いてください。お勧めでと聞けば、適当なアンプを指定されます。ここで、いい店員さんであれば、スタンダードなアンプを紹介してくれるでしょう。

 

3.弾いてみる。

弾いてみます。

初心者は、弾きやすいか、弾いていて気持ちがいいかを重点に弾いてみるといいです。

僕が試奏の時にみるポイントは、少し長くなるので、別の機会に書きます。

試奏をするときは、場合によってはピックガードのところに紙を貼られたりしますが、それははがさないで試奏して下さい。

ピックアップを変えてみたり、アンプのセッティングを変えてみたりして、ギターの音もチェックできます。自分が出したい音のイメージがある場合はそれに近いものを選べばいいですが、沢山のギターを弾いてみて違いを確認する事がいいです。

 

4.店員さんにお礼を言って返す。

特に、何か言わなくていいです。良いと思えば良いと言えばいいし、少し合わなければ合わないと言えばいいですが、その後のごり押しセールスを避けるためにわざわざ悪いところを探す必要はありません。

「ありがとうございました。検討させてください」がスマートです。自分が悩んでいる事があれば、それを正直に相談してみる事もいいと思います。

自分が初心者だという事をきちんと伝えておけば、店員さんは親身になって説明してくれます。

 

5.よく悩む。

弾いたときの感覚が残っているうちに、よく悩んで下さい。

ギターは売り物なので、試奏したものが、次の週に行ったら売れている・・・なんて事もたまにあります。

本当に欲しい!!と思ったものがあれば、買ったほうがいいですが、また別のものが入荷する事がありますので、それほど落ち込む必要はありません。

安い買い物ではありませんからね。沢山悩んで、愛着のある相棒を手に入れましょう。

 

※試奏をする上でのマナー

アンプの音量は、店員さんが設定したものより大きくしないようにしましょう。

歪んだ音が知りたくて、GAINをあげる場合は、その分、VOLUMEを下げたり、GAINを下げてVOLUMEを上げる場合も、最初より音量が大きくならないように設定しましょう。

最近のアンプは、高出力のものも多く、めちゃくちゃでかい音がでます。楽器屋の入っているテナント状況などによっては、爆音を出す事がダメな場合もあります。

逆に、店員さんがめちゃくちゃでかい音で設定していたので、小さくするという場合はOKです。

店員さんが設定してくれた音量の範囲内で試奏するのがマナーだと思います。

また、これは個人的な感覚によりますが、試奏といって、何十分もひたすら自分の知っている曲を弾いている人がいます。

試奏は練習ではありません。ギターを試す為に奏するのが試奏です。いつも弾いている曲で試すのはOKと思いますが、ひたすら練習はやめましょう。

 

ギター選びは、ペットショップでのペット選びに似ています。

こいつがいい!というものもあります。

ある意味、出会いです。

であうのは奇跡です。良い相棒に出逢ったら、きっと良いギター生活が送れる事と思います。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 番外編① エレキギターを始める際に必要なもの。

※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。

 

さて、このコーナーでは、エレキギターを始める人が、どのようにエレキギターを用意するのがいいかについて書いています。

これまでの記事は、以下を参照して下さい。

 

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事 - おっさんトモの、音楽生活

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その② お店に行ってみる。 - おっさんトモの、音楽生活

 

さて、今回は、エレキギターを始める上で、これだけは揃えておいたほうがいい!というものを紹介していきます。

初心者用のセットには、このくらいのものはセットされていると思います。

 

1.エレキギター本体

まずは、これがないとはじまりません。きちんと弦が張られたギター本体があれば、ギターを弾けます(笑)

 

2.ピック

ピックを使用しないフィンガーピッキングというのもありますが、まぁ、通常はピックで弾きます。

ピックはそれこそ非常に種類があります。詳しくは別で書きます。

初心者にお勧めなのは、薄くて柔らかいオニギリ型かティアドロップ型のピックです。THINかMEDIUMくらいがいいと思います。これらが一番スタンダードです。

 

3.チューナー

ギターは、音を合わせてから弾くものです。音を合わせるチューニングは、非常に重要です。

時々、適当にチューニングしたギターでライブをしている人がいますけど、本当に聴けたものではありません。演奏を聴いていても非常に不快です。

そんな人に限って、「どうだ!俺の音を聞いてみろ!!」みたいなドヤ顔で高いギターを弾いていますが、本当に「帰れ!」って言いたくなります(笑)

 

4.アンプ

ここではエレキギターという事で書いているので、アンプがあったほうがいいです。音を出さずにペチペチ弾くのもいいんですが、たまにはアンプで弾いて、気分よくなってみたほうがいいです(笑)アパートで壁が薄い方などは、ヘッドホン推奨です。

安いものは5000円位からありますね。また、中古品でもよければ、もっと幅が広がります。

 

5.シールド

シールド線とも呼びます。これも、種類が多岐に渡ります。僕は、初めのうちは1本

1000円くらいの安いシールドでいいと思います。

僕のお気に入りは、ベルデンの・・・何番だったかな・・・スイッチクラフトのジャックが付いた8000円くらいのシールドです。

 

6.ストラップ

これはチューナーの次に必要かなぁとも思いました。

いつかはエレキギターでライブデビューを目指すなら、多分座って弾くということはないですね。

座って弾くのと立って弾くのは全然違います。それはまた別の機会に説明します。

日ごろから立って練習する事も大切です。

 

7.ケース

ギターを持ち運ぶにはケースが必要ですね。

最近は、背負えるタイプのギグバッグも沢山種類があります。

なんでもいいと思いますが、あまりペラペラのケースでは、簡単にぶつけただけでギターが傷だらけになってしまいますよね。

 

8.お手入れセット

ギターの弦を張り替えるときや、日ごろ手入れするときの道具です。

・クロス

ギターを拭くクロスです。安いものでもいいと思いますが、いいものだとポリッシュの拭き取りがよかったり、細かい繊維が残りにくかったりします。

ちなみに、僕は下のものを愛用しています。

Live Line (ライブライン) ワイピングクロス

 ・ポリッシュ

 これを付けて磨く事で、ギター本体を保護し、つやを増します。

最近はラッカー塗装ではなく、ポリ塗装が多いのであまり気を遣う必要はないかも知れませんね。僕は、下のものを愛用しています。

Ken Smith Pro Formula ギターポリッシュ

・レモンオイル

 指板は常に過酷な状況にさらされています。汚れを拭き取り、大切な油分を補うのがレモンオイルの役割です。適量をクロスに染み込ませ、指板を拭きます。

LEMON OIL レモンオイル

・ストリングワインダー

弦を早く巻く道具です。昔は「アルトベンリ」なんて言い方もしました。

安いもので300円程度です。すばやく弦を張り替える事が出来ますが、僕は使っていません。ペグが傷つきそうなので・・・

・ニッパー

弦交換のときに弦を切るものです。金属が切れる必要があります。

ニッパーは、プラスチック用のものや、金属用のものがあるので、きちんと弦が切れる金属用のものを使用しましょう。

 

(9.エフェクター

これは・・・僕的には、初心者には必要ないと思います。

初心者が陥りがちのトラップがここに隠されています。音作りについてもよくわからないうちにこんなものを使うと、歪み音痴になります。爆音でただつぶれていればいいみたいな人を良く見かけますが、そんな人は何か勘違いをしています。GAINとTONEを使い分けてこそ、音作りです。

どうしてもすぐにライブがあり、そこで歪んだ音が必要なんていう場合は、ライブハウスでスイッチペダルを借りましょう。

アンプでクリーンと歪みを作って、それを切り替えるほうが、圧倒的にいい音が出せます。その際のアンプは、頑張って真空管アンプのMarshallかFenderあたりを借りるようにしましょう。Jazz Chorusはトランジスタアンプで、単体で歪んだ音は出せません。初心者には使いにくいかもしれませんが、クリーンは非常に透明感があります。

もし、ペダルを借りれないようでしたら、ギター側のボリュームでクランチとドライブを切り替えるくらいは出来るので、そちらで対応した方がいいです。

 

いろいろ書きましたが、上記1~8までは、エレキギターをやる上で、絶対に必要になるものです。

初めからすべて揃える事は難しいかもしれませんが、楽器屋の初心者応援セットみたいなものがある場合もあるので、頑張って揃えてみて下さい。

 

頑張って、ギターライフを楽しみましょう。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その② お店に行ってみる。

※これからギターを手に入れる人のための記事です。ギターを手に入れる方法として、人から譲り受ける、拾ってくる、製作する、購入する等いろいろな方法がありますが、ここでは、購入する場合についての話をしていきます。

 

さて、前回は、ギターを選ぶには自分の好きなものを選ぶ必要があると書きました。

その際の最低限の知識として、弾きやすいギターと弾きにくいギターがある事を紹介しました。

詳しくは、下記の記事をご覧ください。

 

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① - おっさんトモの、音楽生活

 

さて、今回はその②です。

 

その②

とにかく、楽器屋さんに行ってみよう!!

 

初心者でこれからギターを始めようと思っている人にとって、いきなり通販で購入するのはお勧めできません。

それは、前回もお話しましたが、人によって弾きやすいと感じるギターとそうでないギターがあるので、通販で購入したギターが合わなかった場合に、自分にはギターの才能がないのでは・・・とあきらめてしまう事があるからです。

 

絶対に、一度は楽器屋に足を運ぶべきです。

その際、初めてならではのハードルがあります。

 

ハードルその0

「楽器屋が近くにない。」

行きたくてもいけない原因が、楽器屋がないという事でしたら、どうしようもありません。通販に頼りましょう。

通販でのギターの買い方は、今回は紹介しません。

通販でギターを購入するときのポイントは、次回以降に紹介する(と思います)ので、そちらを参考にして下さい。

 

ハードルその1

「行ったところで何を見ていいかわからない。行くのが怖い。」

一番いいのは、知っている人に付いていってもらう事です。

そうすれば、いろいろとアドバイスももらえますし、きっと知っている事をあれこれ教えてくれるでしょう。

気の知れた友人は、きっと店員さん以上にあなたに合う楽器を探してくれるでしょう。

もし、そんな友達がいないとしても、最悪、一人で乗り込みましょう。

最初は誰も通る道です。始めは、5分で帰ってしまっても構いません。

 

ハードルその2

「やたらとフレンドリーな店員さんがいる。」

勇気を出して、お店に足を踏み入れたら、そこにはもう次のハードルが待っています。

楽器屋さんあるあるかもしれませんが、やたらとフレンドリーな方が多いです。

彼らも顧客を作って楽器を売るという仕事がありますから、かなり積極的に話しかけてきます。

これ、実は僕も苦手です。ただ見に来ただけなのに・・・って思います。

まぁ、ちょっと見ているだけですって言えば、大抵は引いてくれます。

こちらに情報がないのに、いきなりプロである店員さんと対面で話すなんて、ハードル高すぎますよね(笑)

 

店に入って、店員さんも追い払ったら(失礼)、ようやくゆっくりとギターが見れます。

エレキギターのコーナーは、大体まとめてありますが、初心者向けの安いギターなどと、GIBSONなどの高級ギターはおよそ別々に飾ってあります。

高級ギターのコーナーをさらっと見るのはいいですが、店員さんの積極性が倍増しますので、注意して下さい(笑)

初心者向けのコーナーにおいてあるギターは、およそ1万円台から10万円くらいまででしょう。

別コーナーに初心者向けのセットが用意してあったりもします。

 

まずは、大量につるされているギターを眺めながら楽器屋さんの空気に慣れましょう。

 

ギターの試奏の仕方、ギターの選び方、その他はじめに必要なものは、次回以降で紹介していきます。

【ちょっとコア】ギターの弦にまつわるよもやま話。

ギターは弦を弾いて音を出す楽器です。

つまり、弦が鳴ることによって、それを本体とか、アンプとかで増幅する事で楽器として成り立っています。

ギターにとって弦が重要なのは、言うまでもないでしょう。

 

さて、弦ですが、弾く上で一番演奏に影響があるのは、ゲージ(太さ)ですね。

僕は、今はほとんど10-46のセットを使用しています。

これがミディアムスケールにも、ロングスケールでも僕にとってはテンション感が丁度いいです。

ただ、ショートスケールのムスタングには、09-42の弦を張っています。

これは、ムスタングには10-46の張りのある太い音は求めていないという事と、高音のきらびやかさは09-42のほうが勝っている(と勝手に思い込んでいるから)です。

あとは、相性というのもありますね。11-のゲージは使用した事がありません。

 

次に影響があるのが、弦の張替え頻度です。

弦は、弾かれていると、天敵である手の水分や塩分や油分に常にさらされています。

僕が本当によくギターを弾いていた頃は、一週間おきに張り替えていました。

弦は、張った瞬間が一番いい音ですが、張替え直後の弦は、とてもよく伸びます。

もちろん、張替え時に手で伸ばしたりはしていますが、一晩寝かせたほうが安定するので、いつもライブの前日に弦を交換していました。

毎日弾いていると、一週間くらい経った頃から音の輪郭がぼやけてきます。キラッとしていた高音が出なくなり、ぼんやりした音になります。

この辺が、弦の寿命かなと、僕は考えています。

まぁ、家で練習するくらいでしたら、錆びない程度に換えてやるくらいでいいと思いますが。

 

最後に、弦ブランドの話をします。

前もって言っておくと、ぱっと弾かれたギターの弦のメーカーの違いを聞き分けられる程の人は、おそらく0.1%もいません。自己満です。

多少音に違いがあるのは確かです。

バラ弦は買いません。200円とか300円くらいの安いセットも買いません。

安いセットの弦は、そもそも弦としての品質も低く、楽器として成り立たなく可能性があります。テンションのバランスにも不自然な感じを覚えます。

弦としての品質がある程度揃ってくるのは、ダダリオやアーニーボールなどのレベルの価格からでしょうか。僕としては、そのクラスの弦を1週間ペースで交換する事が一番いいと思います。

アーニーボール エレキギター 弦

ダダリオ エレキギター 弦

僕はダダリオのほうが好きです。アーニーボールは、とてもブライトな感じがしますが、それが少し耳障りに感じる事もあります。

とっても高価なものというわけでもないですし、いろいろ試してみて、好きな弦を探して下さい。

 

各所でエリクサーについての意見も出ていますので、僕の印象を書いておきます。

念のため、エリクサー弦とは、弦に特殊なコーティングをしたブランドで、手の油分や汚れから弦を守るため、錆びにくく非常に長持ちするという特徴があります。

エリクサー 弦

さて、僕が中学生くらいの頃、エリクサー弦というものが登場しましたが(今から15年以上前)、この時のエリクサー弦は非常に高価な割に、期待に答えてくれる出来ではありませんでした。そもそも、音が若干こもりぎみに感じたのですが、一週間ほど弾くと、巻き弦のコーティング部分が剥がれてきて、ペラペラするという残念さ・・・高いお金を出して買ったのに、このペラペラのまま弾くのであれば、安い弦をこまめに換えればよかったと非常に後悔しました。

記憶では、アーニーボールが張った瞬間はとてもブライトで、一週間くらいでどんどんブライトさが落ちていくのに対し、エリクサーは最初は少しこもっているように感じるけど、その時の音が一週間経ってもほとんど変わらないという感じでした。

社会人になって、念願の335を手にして、その時おまけで付いていたエリクサー弦を張った事があります。

その時の印象は・・・あれ?音がいい・・・でした。

自分の耳が変化したのか、エリクサーの技術革新があったのかは定かではありませんが、十分にいい音と感じる音でした。しかも、ペラペラめくれない。そして、その音が数週間続く。これは、私のように弾く機会が少なくなって、しかもヘタレた音は聴きたくないというわがままな人間にはぴったりの弦だと思います。

いつか、他のコーティング弦も試してみたいです。

 

高い弦、安い弦、様々ありますが、自分に合った、お気に入りの弦を見つけられるといいですね。

【初心者向けギター講座】多岐にわたる、エレキギターの選び方 その① ギター選びで大切な事

エレキギターを始めようと思っている人は今でも沢山いるかもしれません。

少なくとも、僕の周りには、学生時代にギターを始めたという人(すべて男)が少なくない。

一時期、アニメの影響で、バンドがとても流行った事がありました。

バンドの中でもギターっていうポジションは、花形ですよね。ボーカルの脇で、ひたすらギターをかきむしる(笑)

そのため、バンド仲間の中でもギター人口は非常に多く、僕なんかはいつもドラム探しに苦労してたなぁ。

まぁ、そんな話は置いといて・・・。

 

ギターを始めるにはギターがないと始まらない。

でも、ギターの種類は沢山ありますね。

ここがまず、初心者が悩むところだと思います。

 

ここで、ギターの形などに関して解説している方は沢山いらっしゃるから、あえて、別の切り口からエレキギターの選び方を紹介してみましょうか。

 

その①

好きなものを選べばいい!

 

あ、言っちゃった・・・

もう、本当にこれにつきます。

これを言ってしまったら、話が終わっちゃうんだけど。

好きなものを買って下さい(笑)

 

どっかからか声が聞こえてきそうですね。

 

・・・それがわからねぇから見てるんじゃねーか・・・

 

で、ここから話を少し進めましょうか。

「じゃあ、どういうギターを弾きたいのか?」

ただ、これも初心者には少し難しいかもしれませんね。

 

でも、たとえば、

よく聴くバンドのギタリストみたいに弾いてみたい!とか、

歌いながら弾けるギターボーカルをやってみたい!とか、

とにかく目立ってやりたい!位なら、願望があるんじゃないかなぁ。

 

「多分、このギターだとこういうトーンが出せるから、このギターを選ぶんだ」っていう初心者は見た事ありません。まぁ、稀にいらっしゃったとしても、そんな人はギター選びで悩むこともないだろうから問題ない。

初めのうちは、レスポールストラトキャスターの音の違いだってわからないけどね。

 

楽器屋に行って、楽器屋で見て気に入ったものを片っ端から試せばいいと思います。

楽器屋に行ったときのお作法は、次の「その②(多分書きます)」で紹介するつもりです。

 

ただ、初心者が知っておくと良い事はあります。

僕の考える、初心者が知っておくと良い事は、

「ギターには弾きやすいギターと弾きにくいギターがある」

という事です。

 

自分に合うものと合わないものがあると思いますが、初めのうちはどんどん練習したいので、弾いてて楽しく、挫折が少ないもののほうがベターです。弾きやすいギターのほうが圧倒的にうまくなると、僕は考えます。

 

さて、弾きやすさは、スケールというものの違いとネックの太さの違いによります。

 

まず、スケールとは、ギターのナットとブリッジまでの長さの事(弦が振動する部分の長さ)で、これが違う事によって、1フレットあたりの長さが変わります。

たとえば、ミディアムスケールのレスポールより、ロングスケールのストラトキャスターのほうが、コードを押さえるときも、ソロを弾く時も、大きく指を開かなくてはいけません。当然ながら、スケールは短いほうが指を大きく広げる必要がないので、運指が楽です。

 

もうひとつ、ネックですが、正確には、ネックプロファイルというか、ネックシェイプというか、ネックの形状がタイプによって違います。

太いものは大人の男の手でもかなり太いです。

また、形によって太さの感じ方が変わります。丸かったり、三角だったり、薄かったりします。

そもそもギターは、もともと欧米の人の大きさで作られている場合が多いので、手の小さな日本人には合わないと言われます。

(人によっては手の大きさはギターのプレイに関係ないと言いますが、それは間違っていると思います)

ちなみに、僕は手が小さいほうではありませんが(ピアノだとドからオクターブ上のミまでは普通に届きます)、ギターのネックは細くて丸いほうが好きです。

 

最初は、ネックを握っても、それが太いのか細いのかもわからないかもしれません。

ですが、多くのギターに触れる事で、自分にしっくり来るネックが必ずあると思います。

 

上達への近道は、なんといっても、「練習」ですね。

毎日、きちんと弾き続けられるギターを選ぶ事が、何よりもまず重要だと思うなぁ。

【相棒紹介】GIBSON ES-335 1973-74年ごろ製造

 

※注意※ この記事は多少マニアックです。

ギターに興味が無い方はお勧めしません。

 

私の相棒を紹介します。

メインで・・・といっても、ステージで全く使用されていない可愛そうな相棒です。

Gibson ES-335

1973-74年ごろの製造です。

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このフォルム。

角度的な問題で、ボディが小さく見えますが、かなり大きめですね。

この頃の335のチェリーレッドは、60年代頃のもっと明るいレッドより多少暗めです。

70年代後半になると、レッドというより茶色に近い感じの色になりますが、そこまでではありません。

ステージで明るい光の中では、いい感じのチェリーです。

 

この335の特徴として一番大きいのは、なんと言ってもその構造。

センターブロックですが、フロントピックアップの下あたりからリアピックアップの下までがありません。この構造が音に与える影響は大きいと思います。

他の335も弾いた事があるのですが、他のはもう少し高音域が強調されていたように思います。このギターはもう少し、ふくよかというか、低音側によっている気がします。まぁ、完全に同じ環境で比べたわけではないので、微妙ですが。

このせいかわかりませんが、コンプをかけるとすぐハウります・・・

 

この年代の仕様には、結構マニア心をくすぐる要素が多いです。

 

2コブ2ラインクルーソンペグ

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今は復刻版でも2コブはあまりありませんね。

と思ったら、この前楽器屋で2コブのノブをつけた新品の335を見つけました。

なんか、限定だと時々出るみたいです。

クラウンインレイは少し下に移動した後だと思うのですが、どうも、この位置の違いがいまいちわかりません。言われてみれば、そうかもね位です。GIBSONのギターって、個体差でヘッドストックの大きさやロゴの位置が結構違うんですよね。

 

あと、ヘッドの角度が14度の年代で、ナット裏にボリュート(膨らみ)が付いています。やはり、このボリュートがセクシーです。

 

このギターは、ナットがどうも牛骨ナットに交換されています。まぁ、不具合はありません。ちなみに、フレットも打ち直したようで、フレット脇のバインディングがありません。

 

ブロックポジションマーク

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GIBSONが現行の仕様を59年仕様のドットポジションに変更した事で、ドットポジションの335というのはいまや普通となりました。例え本物だとしても、ありがたくない(笑)

僕はこのブロックポジションが好きです。60年代から70年の後半にかけてはブロックポジションだったと思います(詳しいことは他のサイトにいくらでも書いてあります)。もう少し大きなブロックのポジションマークもあるのですが、この小さなブロックマークが好きですね。

 

刻印ナンバードPAF、ハットノブ、TUNE-O-MATIC(ABR-1)

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刻印ナンバードPAFって、今や幻って言われてるみたいですね。

いわゆる、Tバッカーといわれるもので、ボビンケースにTの字が書いてあるんですよ。すごく評価が高いですが、確かに、ハーフトーンが最高に気持ちいい。上質でとても僕が弾いていると思えないくらいの音が出ます(笑)

 

ブリッジとテールピースは純正ではありませんね。

70年代の純正はブランコテールピースが普通です。

このギターも、リアのストラップピンの辺りに3つほどネジを埋めた跡があります。

ストップバーテールピースは、アルミ製が乗っています。

そろそろサドルを変えなきゃいけないのですが、ナイロン製にしようと思っています。

 

ハットノブって、60年代の小さいものもハットノブって言うし、70年代のこの大きなタイプもハットノブって言うじゃないですか。

僕の個人的な好みでいうと、このタイプよりも60年代の小さいものの方が好きなんですがね・・・。

ちなみに、ピックアップセレクターの頭は、白いものからオレンジに変えています。

 

配線系は全然みていませんが、オレンジドロップでもなく、バンブルビーでもない、白い大きなコンデンサ。窓から見ると、「GOOD ALL」とかって書いてあります。

ビンテージコンデンサでGOOD ALLってありますが、この白いタイプは調べても出てきません。

 

カラマズー工場製

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これですよね。

今は、ギブソンの工場というと、ナッシュビル工場とメンフィス工場がありますね。

当初は、レギュラーラインはメンフィスで、カスタムショップ製とシグネチュアモデルや限定品などはナッシュビルでという役割だったみたいです。

ただ最近はGIBSONでも、カスタムショップがメンフィスに移動したり、レギュラーラインが変更されたりいろいろありますから、一概にどの工場だからいいとかは言えないでしょうね。

そんな工場論争を横目に見ながら、俺のはカラマズー工場だもんね・・・とほくそ笑むわけです。

 

ちかごろめっきり弾く機会が少なくなったES-335。

宝の持ち腐れとは、まさにこのことかもしれません。

僕にとっての音楽。

それは、クラシックで、ロックで、ジャズで、ブルースです。
ピアノで、バイオリンで、ギターです。

母が音楽の先生でした。
ピアノを習い始めたのが幼稚園の年長か小学生になるくらいの頃でしょうか。
多分6歳くらいかなぁ。

気づいたら小さなピアノ教室に入って、ピアノ生活が始まりました。

今日は、僕のピアノのお話。
とても長いので、暇で暇で仕方が無い人だけ読んでください。
あと、文を読んでいて、自慢だとか、ひけらかしだと感じる表現もあるかも知れませんが、本当にごめんなさい。そういうつもりは一切ありません。


ピアノは家にありました。
毎日毎日練習をする日々。
なんでピアノをやってるのかを考える間も無くピアノを弾く日々です。
右手10回、左手10回、両手10回を延々と(まぁ、はじめは30分位でしょうが)弾いていたのを覚えています。

それが僕の小学生時代。

正直、ピアノは好きではありませんでした。友達がみんなゲームをしたり、テレビの話をしてる中、なんの話もできませんでした。
我が家ではゲームは禁止で、決して買ってもらえませんでしたし、テレビもバラエティ番組やドラゴンボールはまず見せてもらえませんでした。

その代わりにピアノがありました。
毎日の練習は必須で、練習をサボるとひどく叱られました。
よく止めさせると言われましたが、その度に何故か泣きながら止めたくないとお願いしてたのを覚えています。

我が家は引っ越し一家でした。
幼稚園は2回、小学校は2回、中学は1回変わりました。いわゆる転校生って奴です。
一番練習していたのは、小3で長崎県に住んでいた時。はじめて男の先生で、若いのですがとても威圧感を感じる先生でした。
車で週に二回通い、レッスンと聴音をやりました。
毎日の練習は一時間半以上。
先生には、一日練習を休むと、取り戻すのに3日かかると言われており、ほとんど欠かさず練習していたと思います。

ピアノの技術が伸びたのは確実にあの頃です。その先生には、小学4年の夏(引っ越した為)まで習っていましたが、今でも鮮明に思い出します。

その後、横須賀に移り住んで、習い始めた先生となかなか合わなくて小学校を卒業する前には習うのをやめてしまっていたと思います。


小学校の時、卒業式の合唱の伴奏とかありますよね。
僕がピアノを弾く事はある程度知れていたので、練習の時の伴奏係りだったのです。本番の合唱の伴奏はオーディションで決定するということになっていました。
正直、僕が一番うまいだろうとたかを括って練習をあまりしませんでした。しかし、オーディション当日、頭が真っ白になってしまい、何度も間違え、本番は別の人が弾くことになりました。
あの時は本当に悔しくて、とても泣きました。
練習を怠った自分を本当に責めました。そして、深く反省しました…。



中学でも転校しましたが、転校先の学校は、合唱にかなり力をいれている学校でした。
僕は、ピアノを弾けるという事は伏せていたのですが、何かのタイミングで出てしまったのでしょう。
いつからか練習の伴奏をやるようになっていましたね。

合唱祭みたいなのがありました。
周りを見渡すと、やはりそれほど伴奏が上手いと思う人はいませんでした。僕以外に弾かせるという気持ちは一切ありませんでした。
でも、僕には小学校の時のトラウマがあります。
課題曲が決まると、誰よりも早く楽譜をもらいに行き、すぐに帰ってピアノに向かいました。あの時は一日4〜5時間位、少なくても3時間程度は弾いていたと思います。
二三日である程度弾けるのですが、そこからが勝負。体が覚えるまで、耳で聞いているフレーズが思い描くものと完全に重なるまでずーっと弾き込みました。
もう、絶対に小学校の時の気持ちを味わいたくない。そんな思いで弾き続けました。
思えば、あの時が一番夢中でピアノに向き合っていた時期です。

幸い、その時の僕の環境は良く、家にはグランドピアノ専用の部屋があり、家も隣と多少離れた戸建でした。
しかもヘーベルハウス(笑)ペアガラスのサッシとヘーベル板のおかげで遮音性も良いです(笑)結構遅くまで弾いていても責められることは少なかったです。

そのような環境にも恵まれ、オーディションでは向かうところ敵なしでした。

ところが、この話にはちゃんとオチがあります。

小学校の卒業式のトラウマを振り払うべく卒業式の伴奏のオーディションに参加した僕でしたが、またもや卒業式の伴奏から外されました…
なぜ??手応えもあったのに、これは納得できないぞ。
そう思い、先生に問いました。

答えは…「今までたくさん伴奏をやってきたから、他の人にも弾かせてあげたい」でした。

ただ、その時外された気持ちは、小学校の時のそれとは違ってました。
中途半端に臨んだのではなく、その時自分がやるべきことはきちんとやったつもりだったので、納得してしまいました。結局、他の人でもどうにかなるだろうと思われたのは事実ですしね。ちょっと清々しかったです。

まぁ、それも自分らしいかなと。世の中、そういうこともあると、たくさん学んだ気がします。

それ以来、ピアノはほとんど弾きません。むしろ、今は弾けません。

今の自分のレパートリーは、ベートーベンの悲愴の第二楽章だけです(笑)のだめカンタービレで弾かれてて、あっ!て思いました(笑)

指は思うように動かないんですけどね。